春の七草と言えば、お正月後にスーパーでパック詰めされているのを目にしますよね。
せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ・これぞ春の七草…
このように私は覚えていましたが、短歌なので締めの部分は7音になるので『春の七草』派と『これぞ七草』派に分かれるようですね。
正解はどちらもちょっと惜しいものでした。
1362年頃に書かれた『河海抄(かかいしょう)』(四辻善成による『源氏物語』の注釈書)の「芹、なづな、御行、はくべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七種」が初見とされる(ただし、歌の作者は不詳とされている)。これらは水田雑草ないし畑に出現するものばかりであり、今日における七種類の定義は日本の米作文化が遠因となっている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

結婚後、毎年スーパーでパックを買ってきては切り刻んで七草がゆを作っています。
(小刻みにして火の通りにくそうなものから適当にぶちこむだけ)
しかし、どれがどれだか全く分かりません!
でもご安心ください。
七草の見分けが付かなくても、お仕事はできました!
春の七草バイトの基本情報
2019年に勤めた際の内容なので、あくまで参考にして頂けると幸いです。
申し込みから面接
タウンワークアプリで申し込み。
電話があり後日、面接をする運びとなりました。
私がお世話になった農家さんは、ご家族で経営をされていて面接は若い女性が担当。
面接時の服装に悩みましたが、ジーンズにアウター羽織ったままで大丈夫でした。
普段はスーツ着用して面接に臨んでいましたが、農作業にスーツは変なので問題なかったですね。
お庭にあるプレハブ小屋に5人ほど通されて、アンケート記入と履歴書を提出。
堅苦しい面接ではなく、働ける時間帯などの確認をするだけ。
現在はコロナの影響もあるので、密室は避けると思うので少し変化はあるかもしれません。
ほぼ顔合わせのような面接で、張り切って用意した履歴書が勿体なく感じました。
注意事項として、農作物相手なので天候によって作業開始日が前後する事を確認されました。
採用の連絡
採用通知は携帯電話番号のメッセージ機能で届きました。
申し込んだらほぼ採用だったのではないか、という印象。
メール内容は面接時に聞いていた作業開始日の詳細と、持ち物に昼食を持参するよう指示される内容のみ。
準備
手に密着するタイプのゴム手袋を用意するよう事前の指示書に記載。
食器洗いや掃除に使うタイプのゴム手を持ってきた人は、買い直しを指示されてました。
学生のバイトさんには支給するとのことでしたが、我々主婦軍団は各自用意とのお達し。
外での仕事になるのでとにかく寒いし、食品を扱っていますので暖房も無し。
仕事内容によっては水仕事もあるようで、とにかく防寒に力を入れました。
- ゴム手袋
- ワークマン 裏アルミFIELD(フィールド)ブルゾン
- 裏起毛ズボン
- 貼るカイロ
ワークマンの裏アルミFIELDは、全く同じデザインのものは取り扱っていませんでした。
実際の現場でもワークマンのアウターを着用している人が多かったです。
私はバイト採用の確定されるまでは余計な出費は抑えたいと、アウターの準備が遅くなってしまいました。
近隣のワークマンには既に売り切れ商品も多く、かわいらしい女性的なデザインのものは早々になくなっていたようでした。

シルバーの男女兼用の物を買いました。かわいらしさは少ないけど気に入ってます♪真冬の散歩のときにも使いました。
仕事の体験談

小屋内での選別
いくつかの作業に分かれていましたが、私はひたすら選別作業。
- 畑での収穫
- 小屋内で選別
- 屋外で水作業
- パック詰め
選別は出荷する状態により分ける作用の事。
具体的には……
- 基準値を満たす大きさに揃える
- 双葉を取り除く
- 葉の枚数を揃える
- 一定数事束ねる
小さいスツールに座って、ひたすら手元を動かす仕事でした。
(ベテランさんはマイミニ座布団持参されてました。汚れるので持参する時は注意)
おしゃべりは厳禁。
もくもくと作業をするだけなので、単純作業が好きな方にはお勧めです。
休憩時間が日に3回
10時・12時・15時と三回も休憩時間がありました。
お昼以外は15分程度の短いものですが、お茶やコーヒーなどの温かい飲物とちょっとしたお菓子も振舞って貰えました。
お昼は持参でしたが、お弁当を配ってくれていた時期もあったそうです。
今は不景気だから仕方ないですね。
各々好きな場所でお昼休憩をとることになっていました。
私は通勤に車を使っていたので、車内でのんびり過ごすことが出来て良かったです。
給与の受け渡し

年明けの5日くらいまでを目安に、作業工程が組まれていました。
私は自己都合で12月中旬からクリスマスぐらいまでしか、シフトに入らなかったですが、お給料がもらえるのは全行程が終わった後。
受け渡し日も曖昧で、年明け後に通達されることになっていました。
振込みではなく、手渡し。
思ったよりも多く貰えた事が驚きでした。
タイムカードで管理しているためなのか、15分休憩の分もカウントされていました。
きっちりした仕事しかしたことなかったので、棚ぼた的に嬉しかったです。
完全単独でバイトに参加していたので、給与の受け渡し日が教えてもらえなかったです。
事前に連絡して確認することは出来るので、都度対処しましょう。
春の七草のバイトをした子なし主婦の感想
楽しかった事
今はすっかり忘れてしまいましたが、七草の見分けが付くようになって楽しかったです。
12歳も年下の女子大学生と軽く会話することも出来たときは、とてもいい刺激になりました。
黙々と作業するだけなので、人間関係に悩まされることも多くなかったので息抜きになったかな?
お世話になった農家さんが育てたみかんも購入することが出来ました。
スーパーで買うより安いし、沢山入っていたので実家の両親にもおすそ分けしました。
このみかんは休憩中にも貰えたので、食べる機会が多かったからなのか、健康的に過ごせた気がします。
ニート主婦歴が1年にさしかかる所だったので、労働して賃金が貰えるという事が最高でした。
辛かった事
冬休みに入る前の時期をメインにバイトをしていたので、周りは主婦の方が多く、『子どもの保育園が、幼稚園が、てんやわんやであれこれ大変で…』そういった話題ばかりでした。
聞くに専念していた中、唐突に話題を振られたので咄嗟に「子どもはいなくて、夫婦二人暮らしなんです」と話しました。
周りの方の反応は一言で言うとドン引き…からの急なよそよそしさ。
今まで子なしの肩身の狭さを感じたことが無かったので、『これが、ネットで見るアレか』とちょっとアガりつつ落ち込み。
お友達を作りに来たわけではなかったので、面倒な集団には関わらず休憩時間は一人でのんびり過ごしたので無問題です。
まとめ
- 単純作業が好きな人にはお勧め
- 防寒対策は必須
- お尻対策でクッションもあったら尚良し
- お友達同士で参加がベスト
夏には枝豆のバイトがあるという事を、この時初めて聞きましたが、田舎特有の空気が私はちょっと苦手に感じたので、よほどの事が無い限り次はない気がします。
そういった事を含めて、貴重な体験が出来ました。